大統領批判のジャーナリスト、名誉毀損で有罪 フィリピン

「ラップラー」の設立者マリア・レッサ氏に対して有罪評決が下された/TED ALJIBE/AFP/AFP via Getty Images

「ラップラー」の設立者マリア・レッサ氏に対して有罪評決が下された/TED ALJIBE/AFP/AFP via Getty Images

香港(CNN Business) フィリピンの裁判所は15日、ドゥテルテ大統領への厳しい批判で知られるネットメディア「ラップラー」の設立者、マリア・レッサ氏に対し、ネット上の名誉毀損(きそん)で有罪の判決を言い渡した。

レッサ氏は昨年、首都マニラにあるラップラーのオフィスで逮捕された。実業家が薬物密輸や人身売買にかかわっていると報じた2012年の記事が、ネット上の名誉毀損を禁じた法律に違反したとされ、執筆したスタッフとともに有罪判決を受けた。予想される刑は2人とも禁錮6カ月から7年だが、上訴して保釈される見通し。

記事は禁止法が施行される2年前に書かれていたが、施行後に出した訂正が「再掲載」と見なされ、違反が適用された。担当弁護士は、単なる句読点の訂正にすぎなかったと指摘し、政治的動機による判決だと主張している。

レッサ氏は判決について「予想されたこと」と述べ、国内のジャーナリストらに向けて「私たちを見せしめにして皆さんに恐怖を抱かせるのが狙いだ」「でも恐れないでほしい。権利は行使しなければ失うことになる」と呼び掛けた。

同氏はこれまでに名誉毀損や脱税の罪で何度も起訴されてきた。昨年7月にはCNNとのインタビューで、報道の自由のために戦うことは戦争の前線で取材するよりも難しいと訴え、「フィリピンの記者にとってはこれが日常だ」と語っていた。

フィリピンではドゥテルテ政権の下、報道機関への抑圧が深刻化している。先月初めには最大手の放送局ABS―CBNが放送停止を命じられた。政権が成立を目指す反テロ法により、報道の自由がさらに脅かされるとの懸念も強まっている。

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