ブラジル大統領、保健相を解任 新型コロナ対策めぐり対立

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ブラジルのボルソナーロ大統領がマンデッタ保健相を解任した/Andressa Anholete/Getty Images South America/Getty Images

ブラジルのボルソナーロ大統領がマンデッタ保健相を解任した/Andressa Anholete/Getty Images South America/Getty Images

(CNN) ブラジルのボルソナーロ大統領は16日、マンデッタ保健相を解任した。国内での新型コロナウイルス感染対策をめぐり、両者の間では過去数週間にわたり意見の対立が続いていた。

マンデッタ氏は同日、ツイッターに「先ほど、ボルソナーロ大統領から保健相の任を解くとの通告を受けた」と投稿。同僚らへ感謝の言葉を贈りつつ、後任となる人物の成功を祈るコメントを寄せた。

マンデッタ氏は、人との距離を置く新型コロナウイルス対策「ソーシャル・ディスタンシング」を国内で最も熱心に奨励していた人物の1人。感染拡大を防ぐため学校や企業を封鎖する政府の決定を支える立場でもあったが、そうした姿勢がボルソナーロ大統領との対立を招いた。

同大統領は新型コロナウイルスの感染症を「軽いインフルエンザ」程度にすぎないと公言し、隔離措置に伴う経済の落ち込みの方がウイルスそのものよりも悪影響を及ぼす恐れがあると警告していた。

ボルソナーロ氏は抗マラリア薬が危機終息の切り札になるとも主張していたが、マンデッタ氏はこれに反論。国内で試験が実施される中、抗マラリア薬が新型コロナウイルス感染症の症状に有効だとする証拠はないと訴えていた。

ボルソナーロ氏は記者会見でマンデッタ氏が政府を去ることについて、「合意に基づく別れ」であり、物事が移行するうえでの1つの過程だと説明した。またマンデッタ氏のこれまでの働きに賛辞を贈りつつ、経済と健康とは同時に進行している2つの疾病ととらえる必要があると主張。「1つを治療する一方で、もう1つを放置するわけにはいかない」と述べた。

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