聖職者が礼拝中に妻を刺殺、続けて自らの命も絶つ ケニア

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現場となったケニア南部モンバサの教会/Handout/Julius Kiragu/Mombasa Police Command

現場となったケニア南部モンバサの教会/Handout/Julius Kiragu/Mombasa Police Command

(CNN) アフリカ東部のケニアで、聖職者の男が教会での礼拝中に自身の妻を刺殺した後、自らののどをかき切って死亡した。集まった信徒たちの眼前で無理心中を図ったとみられる。地元警察が6日、CNNに明らかにした。

事件は5日、南部モンバサにある教会で起きた。目撃者の証言によると、礼拝が行われる中、男の聖職者1人が席から立ち上がり、説教壇に近づいた。そして隠し持っていた刃物で壇上にいた主任聖職者を刺したという。刺された主任聖職者は男の妻だった。

警察幹部は「男は祈りが唱えられる中で妻の方に歩み寄った。何かを耳打ちしようとしているようだった」「そして持っていた複数の刃物の1本で、妻を2度刺した。妻が死亡したとみると、今度は自分の腹を3度刺し、のどをかき切った」と説明した。

男はその場で絶命し、妻も数時間後に地元の病院で死亡した。警察幹部によると、2人は教会の所有権や指導的な役割をめぐって長い間対立関係にあった。

2017年には、警察が男の方を拘束。自身の殺害を企てているとする妻の訴えを受けたものだったが、翌日にはそうした事実は認められないとして釈放していた。

聖職者の男は信徒の眼前で数回にわたり妻を刺した後、自らの首を切った/Handout/Julius Kiragu/Mombasa Police Command
聖職者の男は信徒の眼前で数回にわたり妻を刺した後、自らの首を切った/Handout/Julius Kiragu/Mombasa Police Command

夫婦には4人の子どもがいるが、2年前に互いの関係が悪化してからは別居していたという。

自殺した男が残した17ページにわたる遺書には、妻を非難する言葉が記されていた。夫婦で設立した教会の所有権を、妻が自分1人の名義に変更したなどとしている。

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