ヒトラーの生家を警察署に、極右の「聖地化」阻止へ オーストリア

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オーストリア政府はヒトラーの生家を警察署とすることを明らかにした/Joe Klamar/AFP/Getty Images

オーストリア政府はヒトラーの生家を警察署とすることを明らかにした/Joe Klamar/AFP/Getty Images

(CNN) オーストリア政府は21日までに、ナチス・ドイツを率いたアドルフ・ヒトラーの生家を警察署とすることを明らかにした。極右勢力の「聖地」として使われることを阻止する狙い。

この建物は同国北西部のブラウナウ・アム・インにあり、2017年に政府が強制的に国有化していた。

建物の将来の使い道についてはさまざまな議論が行われた。2016年には破壊する計画も持ち上がっていた。

内務省によれば、建物の接収に当たっては「特別な法律上の承認」を得ており、元の持ち主には81万2000ユーロを支払った。

内務省は声明で、オーストリアにおけるナチス・ドイツとの歴史的な関連のなかで、ブラウナウ・アム・インにあるアドルフ・ヒトラーの生家の取り扱いは70年以上にわたる課題だったと述べた。

内相は建物の接収を称賛し、建物がネオナチのシンボルとなることを阻止できると指摘。警察によって使用されるということは、建物が二度と国家社会主義を祝うために使われることはないという間違いのないメッセージになると述べた。

地元の警察が入居する時期は不明。政府によれば、欧州連合(EU)地域で建物の再設計に関するコンテストを実施する。優勝者は2020年前半にも発表される見通し。

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