スペイン総選挙、与党が勝利も過半数に届かず

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スペインのサンチェス首相。首相率いる社会労働党は総選挙で勝利したものの、過半数には届かなかった/JULIEN WARNAND/AFP/POOL/AFP via Getty Images

スペインのサンチェス首相。首相率いる社会労働党は総選挙で勝利したものの、過半数には届かなかった/JULIEN WARNAND/AFP/POOL/AFP via Getty Images

(CNN) スペインで10日に総選挙が行われ、サンチェス首相率いる社会労働党(PSOE)が勝利を収めた。ただ獲得議席は120にとどまり、過半数を確保するには至らなかった。

サンチェス首相はツイッターで、安定した進歩的な政権をPSOE主導で樹立し、大多数の国民に恩恵をもたらす政策を立案する意向を表明。すべての政党に対し、寛容さと責任感に基づく行動をとり、国内の状況打開に乗り出すよう呼び掛けた。

保守派の国民党(PP)はPSOEに次ぐ87議席を獲得。また右翼政党のボックス(VOX)は、議席をこれまでの倍以上の52に伸ばす躍進を果たした。

各党が政権を樹立するには議会で少なくとも176議席を押さえる必要がある。

スペインでは4月にも総選挙があり、PSOEが第1党となったものの、数カ月にわたる交渉を経ても連立政権を樹立することができなかった。

欧州5位の経済力を有するスペインだが、ラホイ前首相が汚職問題に端を発する不信任案の可決で退任に追い込まれて以降、政治的な膠着(こうちゃく)状態が続いている。

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