暴動続くチリ 外出禁止令延長、首都まひ状態 市民の不満噴出

チリ首都、暴動止まず 略奪や放火相次ぐ

(CNN) 南米チリの首都サンティアゴで暴動が続いている。政府は3日連続で夜間外出禁止令を延長し、市内はまひ状態に陥った。

デモ隊と警官隊の衝突による死者は15人に上る。内務省高官は22日、ほとんどが略奪や放火のために死亡したと語った。当局によると、死者の中にはコロンビア人2人とエクアドル人1人が含まれる。

路上には割れたガラスやブロックが散乱し、商店は略奪されて放火され、地下鉄の駅は破壊されて閉鎖された。普段は平穏な同国だが、経済格差や生活費の急騰、債務の増大などをめぐって抗議運動が拡大している。

サンティアゴ市内のイタリア広場で21日に開かれた抗議デモには数千人が参加し、ピニェラ大統領の辞任を要求した。地下鉄運賃の値上げ提案を受けて8日前から始まった抗議デモをきっかけに、市民の不満が噴出した形だ。

チリは中南米有数の富裕国だが、賃金格差は世界の中でも筆頭級。雇用は非正規や一時的な仕事が多くを占め、特に若者や女性は安定した仕事を見つけるのが難しい。年金や医療、教育などを巡って経済改革を求める声は、1990年に民主政権に移行してからの同国の発展に亀裂が生じていることを物語る。

ピニェラ大統領は21日夜の記者会見で、窮状を訴え、生活の向上を求める市民の声に耳を傾けていると強調。野党を含むさまざまな団体と22日に面会して危機打開を目指すと表明した。

政府は暴動を鎮圧するために、数千人の警官や兵士を配備している。軍が配備されたのは、軍事独裁政治が1990年まで17年間続いたピノチェト政権時代以来。サンティアゴ市内に装甲車が配備された写真は、約2300人が行方不明になり、4万人が拷問を受けた悲惨な時代を思い起こさせる。

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