イスラエル、9月に再選挙へ ネタニヤフ首相の連立交渉失敗

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イスラエルのネタニヤフ首相。組閣ができず再び総選挙へ/THOMAS COEX/AFP/Getty Images

イスラエルのネタニヤフ首相。組閣ができず再び総選挙へ/THOMAS COEX/AFP/Getty Images

エルサレム(CNN) 先月9日に総選挙が行われたイスラエルで、ネタニヤフ首相による組閣が失敗に終わり、9月17日に再選挙が実施されることになった。超正統派ユダヤ教徒の徴兵をめぐる政党間の溝が埋まらなかった。

総選挙を経て政権が発足しなかったのは建国後初めて。

イスラエル国会では今週前半、議会解散法案が提出されていた。組閣期限が過ぎた30日未明、国会はこの法案を74対45の賛成多数で可決。ネタニヤフ首相は政党間交渉のこう着を打開しようと解散を支持した。

交渉の難点となったのは、超正統派ユダヤ教徒の徴兵を増やす法案だ。超正統派の政党が内容の修正を求めたのに対し、リーベルマン前国防相は一切修正せずに法案を可決したい考えを表明。ネタニヤフ氏は妥協を導くことができなかった。

ネタニヤフ氏は解散法案の採決後に演説し、リーベルマン氏には合意の意思がなかったと主張。リーベルマン氏が連立交渉中に繰り返し新たな要求を出したと非難し、イスラエルは「1人の人物の私的な野心」のために再選挙を余儀なくされたと述べた。

リーベルマン氏率いる政党「わが家イスラエル」は国会で定数120のうち5議席を獲得したのみだが、ネタニヤフ氏の陣営は60議席にとどまり、過半数に届く連立を形成するには同党の力が必要だった。

組閣のために与えられた6週間の期間中、ネタニヤフ氏はリーベルマン氏の譲歩を引き出そうと様々な策を試みていた。

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