中国、米台高官の会談に反発 外務省報道官が不満表明

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離陸に備える台湾軍の「ミラージュ2000」=28日/CNN/Ben Westcott

離陸に備える台湾軍の「ミラージュ2000」=28日/CNN/Ben Westcott

台北(CNN) 米国のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が最近、台湾の高官と会談していたことが判明し、中国が反発を示している。外務省の報道官が27日の記者会見で強い不満を表明した。

ボルトン氏は今月、米国を訪れていた台湾の李大維・国家安全会議秘書長と会談した。台湾の通信社によると、米国と台湾の安全保障担当トップが会うのは、1979年の断交以来初めてだった。

中国外務省の報道官は会見で、この会談に「遺憾と強い異議」を表明。米国に対し、台湾と公式に交流したり、実質的な関係を強化したりしないよう強く求めた。

同報道官はまた、台湾は中国と不可分だとする「一つの中国」の原則が、米中関係の政治的基盤だと指摘。

米国が台湾と公式に接触することにはいかなる形式、いかなる名目であっても断固として反対すると述べた。さらに「二つの中国」や「1つの中国、一つの台湾」をつくりだそうとする動きに断固反対するのが、中国の一貫した立場だと強調した。

米中関係が貿易戦争で緊張する一方で、米台はこのところ接近の動きをみせている。

台湾は25日、米国と協議した結果、対米窓口機関の「北米事務協調委員会」を「台湾米国事務委員会」に改称すると発表した。台湾の機関名に「台湾」「米国」の名前が両方入ったのは初めて。

27日からは、中国の侵攻を想定した台湾軍の年次演習も始まっている。

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