トルコ選管、イスタンブール市長選のやり直し決定 与党の要求受け

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共和人民党(CHP)のイマモール氏。4月にイスタンブール市長に就任した/YASIN AKGUL/AFP/Getty Images

共和人民党(CHP)のイマモール氏。4月にイスタンブール市長に就任した/YASIN AKGUL/AFP/Getty Images

イスタンブール(CNN) トルコで3月31日に実施された統一地方選の結果をめぐり、同国の最高選挙委員会(YSK)は6日、最大都市イスタンブールの市長選やり直しを決めた。

イスタンブール市長選では、最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補が得票率48.79%と、エルドアン大統領が率いる国政与党・公正発展党(AKP)の48.51%をわずかに上回る結果が発表された。

AKPは「組織的な不正」があったとして結果の無効を主張し、再集計を求めた。要請に応じて再集計が完了した後、先月イマモール氏が市長に就任。しかしAKPはさらに投票のやり直しを要求していた。

YSKでは7対4の賛成多数でやり直しが決まった。国営アナトリア通信によると、やり直し選挙の投票日は6月23日。YSKは6日、イマモール氏の当選証明を取り消したという。

これに対してCHP側は、市民の意思と法律を無視した「独裁」にほかならないと強く反発している。

イスタンブールではエルドアン氏が市長に就任した1990年代以降、地方選でAKPが敗北したことはなかった。

今回の統一地方選はエルドアン政権への信任投票と位置付けられ、同氏自身が先頭に立って選挙運動を展開したが、AKPは首都アンカラでもCHPに敗れる結果となった。

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