ブラジルで鉱山ダム決壊 7人死亡、150人不明

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ヘリコプターの隊員が洪水に巻き込まれた人々を救う=25日/Record TV

ヘリコプターの隊員が洪水に巻き込まれた人々を救う=25日/Record TV

(CNN) ブラジル南東部ミナスジェライス州ブルマジーニョで、鉄鉱山のダムが決壊し、大規模な洪水が発生した。地元当局によると、25日の時点で7人が遺体で見つかり、約150人が依然行方不明。

CNN系列局レコードTVの空撮映像には、泥に埋ったブルマジーニョの様子が映っている。家屋は全壊した様子が見られ、消防がヘリコプターで泥に覆われた人を引き上げる場面もある。

ミナスジェライス州政府は、濁流から9人が救出されたと説明。同鉱山を運営する企業ヴァーレの情報として、事故当時は427人が現場におり、うち279人が救助されたと明らかにした。

現場には約100人の救助隊が展開していて、26日朝には倍増させる予定。ヘリ数十機を投入して生存者の捜索に当たっているという。

決壊で流出した廃棄物は2日間をかけて220キロ離れた水力発電ダムに到達するとみられている。ブラジル水資源当局によると、同ダムに到達すれば、廃棄物をせき止めることが可能になる。

ヴァーレは、決壊で従業員が働く管理区域に土砂などが流れ込んだと説明。同社社長は、事故は「誠に遺憾」だとし、被害者やブラジル社会の許しを求めた。2015年にマリアナ市で同様の災害を起こした後にダム改良に向けて努力したが再発してしまったとも述べ、犠牲者の支援に「全力を挙げる」と語った。

ブラジルのボルソナロ大統領はツイッターで「現時点での優先事項は、この恐ろしい悲劇の犠牲者となった可能性のある人々に手を差し伸べることだ」と述べた。国防相とともに上空から現場を視察する方針。

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