アルカイダ「再建」し、欧州で航空テロ謀議か 英政府

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国際テロ組織「アルカイダ」が、欧州内で旅客機を標的にしたテロを企てているという/Jack Taylor/Getty Images Europe/Getty Images

国際テロ組織「アルカイダ」が、欧州内で旅客機を標的にしたテロを企てているという/Jack Taylor/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) 英国のベン・ウォーレス治安担当閣外相は28日までに、国際テロ組織「アルカイダ」が勢力を復活させており、欧州内で旅客機を標的にしたテロ攻撃の機会を狙っているとの見方を示した。

英紙「サンデー・タイムズ」との会見で述べた。同組織の航空テロを実行する姿勢に変化はなく、旅客機などを墜落させる技術を模索していると指摘。

「航空機に対する脅威は現実的なものだ」とし、「アルカイダは組織を再編させた。操縦士を欧州へ送り続けており、航空テロに必要な新たな技術に通じている」と主張した。

アルカイダは米国で2001年9月11日に起きた同時多発テロを実行。近年は過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の台頭もあり、存在感が薄れていた。アルカイダの最高指導者だったオサマ・ビンラディン容疑者は2011年、米軍特殊部隊の潜伏場所への急襲で殺害されていた。

ウォーレス閣外相は「ISISが最新のテロ組織として注視を集める間、アルカイダは片隅に静かに座り、21世紀の動向の把握を試みていた。ただ、消え去ったわけではない」とも強調した。

同閣外相の懸念は英情報機関幹部も共有。トランプ米大統領によるシリアからの米軍撤収宣言に関連し、イスラム過激派らが西側諸国に攻撃を仕掛ける新たな隠れ場をもたらすとの危惧を表明している。

英国のガトウィック空港では最近、小型無人飛行機(ドローン)の飛来を受け多数の旅客便が欠航になるなどの大きな混乱が生じた。警察はテロが絡んでいる形跡はないとの見方を示していた。

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