英労働党、メイ首相への不信任案提出 政府は採決認めず

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メイ首相への不信任案を下院に提出した最大野党・労働党のコービン党首/ADRIAN DENNIS/AFP/Getty Images

メイ首相への不信任案を下院に提出した最大野党・労働党のコービン党首/ADRIAN DENNIS/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国の最大野党、労働党を率いるコービン党首は17日、メイ首相に対する不信任決議案を下院に提出した。ただ政府は採決のための時間を議会に与えない方針で、労働党は不信任案の対象をメイ首相個人から内閣全体に拡大するのかどうかの選択を迫られることになる。

英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、メイ首相は先ごろ、今月11日に予定されていた下院での離脱協定の採決を来月14日の週まで先送りすると表明した。これに対しコービン氏は、1カ月近くもの延期を「受け入れることはできない」として、メイ首相への不信任決議案の提出に踏み切った。

上記の不信任決議案には法的拘束力がないため、可決されてもメイ首相が辞任する必要はない。さらに採決の実施を認めるかどうかの決定も政府に委ねられている。首相官邸の当局者は同日、採決のための時間を議会に与えないとする意向を示した。

他方、内閣全体への不信任決議案の場合は採決の実施が義務付けられており、可決されれば解散総選挙となる可能性がある。

今回の不信任案提出に先駆け、労働党は「政府は直ちに時間を割いてこの問題を議論しなくてはならない。それをしないとすれば、明らかに政府はメイ氏について、下院からの信頼を保てないと考えていることになる」と指摘していた。

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