UAE、英研究者にスパイ罪で終身刑 妻は「誤解」と訴え

英研究者にスパイ罪で終身刑 UAE

(CNN) 英国の研究者がアラブ首長国連邦(UAE)でスパイ罪に問われ、終身刑を言い渡された。妻は22日、CNNの番組の中で「誤解だった」と主張。英外相は問題の解決に向けた外交努力を続けていることを明らかにした。

英ダラム大学の中東問題研究者、マシュー・ヘッジズさん(31)は、今年5月にドバイ国際空港から出国しようとしたところを逮捕され、半年近くにわたって独房に拘禁された後、10月に保釈された。

ヘッジズさんと妻のダニエラ・テハダさんは一貫してスパイ容疑を否認していたが、検察側はヘッジズさんが自白したと主張。11月21日に開かれた公判で終身刑が言い渡された。ヘッジズさんの家族側は、ヘッジズさんが読むことも話すこともできないアラビア語の書面に強制的に署名させられたと訴えている。

テハダさんはCNNの番組で、「UAEには感覚的にも人道的にも、これが誤解だったと分かってほしい。夫は他人の判断力の欠如のつけを負わされた」と訴え、「特に独裁主義的政権では、政府が研究活動をスパイや脅威と誤解することがある」と主張した。

テハダさんは22日、英国のハント外相と面会した。それまでテハダさんは、英国民の解放よりも、UAEとの外交関係の方を優先しているとして外務省を批判していた。

  
      
UAEで英研究者に終身刑 妻は「誤解」と訴え

ハント外相はツイッターへの投稿で、「UAEのアブドラ外相と建設的な対話を行った。できるだけ早期の問題解決に努めてくれると確信している。われわれはUAEと緊密な関係にあり、それが事態を前進させる助けになるだろう」と述べている。

UAEの国営通信WAMは同国外務国際協力省の話として、ヘッジズさんは21日の判決について30日以内に控訴することができ、家族が大統領恩赦を請求することもできると伝えた。

さらに、「UAEには主要同盟国との重要な戦略的関係を守る決意がある。この問題については両国間で数カ月にわたって定期的な協議が行われており、双方ともマシュー・ヘッジズ氏の件について友好的な解決策が見つかることを望んでいる」と伝えている。

ヘッジズさん(右)とテハダさん/Courtesy Hedges Family
ヘッジズさん(右)とテハダさん/Courtesy Hedges Family

テハダさんのツイッター上の投稿によると、ヘッジズさんは博士論文のテーマに関連してインタビューを行う目的でUAEに滞在していた。アラブの春後の市民と軍の関係を調べていたという。

ヘッジズさんの裁判が英国とUAEの外交関係との絡みがないかは不明だ。最近、両国間では緊張が高まっている。UAEや隣国のサウジアラビアはムスリム同胞団などのイスラム主義者の活動拡大を封じ込めようとしているが、英国はムスリム同胞団をテロ組織と認定していない。同組織のメンバーが迫害を受けた証拠を提示すれば亡命も受け入れていて、UAEを刺激する結果となっていた。

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