Arts

史上最高額のダビンチ絵画、ルーブル・アブダビが一般公開延期

史上最高額で落札されて話題になったイタリアの巨匠レオナルド・ダビンチの名画「サルバトール・ムンディ」(世界の救世主)について、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの文化観光省は3日、同国の美術館「ルーブル・アブダビ」で予定していた一般公開を延期すると発表した。

ツイッターで公開延期を発表した文化観光省は、理由には触れないまま、「詳細は間もなく発表予定」としている。当初予定では今月からルーブル・アブダビで公開されるはずだった。

「サルバトール・ムンディ」は1500年ごろの作品で、存在が確認されている20枚足らずのダビンチ作品の中の1枚。昨年11月に開かれたクリスティーズのオークションで、絵画として史上最高額の4億5030万ドル(現在のレートで約500億円)で落札されて注目を浴びていた。

オークション前に公開された「サルバトール・ムンディ」=2017年、ロンドン/Carl Court/Getty Images Europe/Getty Images
オークション前に公開された「サルバトール・ムンディ」=2017年、ロンドン/Carl Court/Getty Images Europe/Getty Images

フランス国外で初のルーブル美術館として2017年にオープンしたルーブル・アブダビにとって、この作品は大きな目玉になるはずだった。

しかし1カ月ほど前、美術史に詳しい英オックスフォード大学のマシュー・ランドラス氏はこの作品について、ダビンチ本人が描いた部分は20~30%にすぎないとする説を打ち出した。同氏は8月にCNNの取材に応じ、作品の大部分はダビンチの助手のベルナルディーノ・ルイーニが手がけたと思われると語っていた。

ランドラス氏のこの説は、間もなく出版される同氏の2006年の著書「レオナルド・ダビンチ」の改訂版に盛り込まれる。同氏の説について、英ロンドン・ナショナルギャラリーの学芸員でダビンチに詳しいマーティン・ケンプ氏は先月、「正当な理由のない主張であり、あれほどの値が付かなければ一切注目されなかっただろう」とコメントしていた。

「サルバトール・ムンディ」は200年以上の間、行方が分からなくなっていたが、美術商グループが入手して修復した。

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]