英神経剤事件、ロシア人容疑者は軍の高官 英調査サイトが主張

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英南部での神経剤襲撃事件。容疑者はロシア軍のエリートと調査サイトが報道/Bellingcat/RT

英南部での神経剤襲撃事件。容疑者はロシア軍のエリートと調査サイトが報道/Bellingcat/RT

ロンドン(CNN) 英南部ソールズベリーでロシアの元二重スパイらが神経剤による襲撃を受けた事件で、英当局が容疑者として逮捕状を取ったロシア人の男2人のうちの1人について、ロシア軍の高官だとする見方が浮上している。英国の調査報道サイトが28日までに報じた。

ロシア政府は報道を否定。2人に対する容疑は「でっちあげ」だとしている。

英調査報道サイトのべリングキャットは26日、2人のうちルスラン・ボシロフ容疑者がロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のアナトリー・チェピガ大佐と同一人物だと主張した。同大佐は2014年12月に「ロシア連邦英雄」と呼ばれる勲章を授与されているという。

べリングキャットは独自の調査に基づいて人物を特定したと明言。本人や事件の捜査についてよく知る複数の情報筋からの確認も取ったとしている。今回の報道に関して、英当局はCNNに対しコメントを控えた。一方メイ英首相は、当局が特定したボシロフ容疑者とアレキサンダー・ペトロフ容疑者について、偽名を使って渡航したとの見解を示している。

べリングキャットの記事によるとチェピガ大佐は1979年4月、ロシアと中国の国境に近い小さな村で生まれた。18歳で軍のエリートを養成する学校に入り、2001年に優秀な成績で卒業した。その後はGRUのエリート部隊に所属し、チェチェン共和国に3度派遣された。「具体的にどの作戦に関わったかは不明」としている。

今月初め、英当局による容疑者2人の特定と氏名の公表を受け、ロシアのプーチン大統領は2人が「民間人」だと主張していた。ロシア側の調査では犯罪行為に関わった証拠はないとも強調した。

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