スーチー氏のノーベル平和賞は剥奪せず 選考委員会

アウンサンスーチー国家顧問/MARK GRAHAM/AFP/Getty Images

アウンサンスーチー国家顧問/MARK GRAHAM/AFP/Getty Images

(CNN) ノルウェーのノーベル平和賞選考委員会は29日、ミャンマー政府の事実上の指導者、アウンサンスーチー国家顧問に授与したノーベル平和賞が剥奪(はくだつ)されることはないと言明した。

ミャンマーについては国連の独立調査団が27日、イスラム系少数民族ロヒンギャに対する人権侵害に関連して、ジェノサイド(大量虐殺)などの容疑で軍幹部に対する捜査と訴追を求めると発表していた。

調査団は報告書の中で、ロヒンギャに対する無差別殺人や集団強姦(ごうかん)、子どもへの暴力、村全体の破壊などが行われたと指摘。スーチー氏率いる政府についても「行動と不作為」を通じて残虐な犯罪に加担したと認定した。

しかし、ノーベル賞委員会のニョルスタッド事務局長はCNNの電話取材に対し、ノーベル賞の規定には、賞の剥奪に関する条項はないと述べ、「ミャンマーの全関係者に対し、ロヒンギャの苦しみを和らげ、迫害と抑圧をやめるよう、引き続き呼びかける」と語った。

スーチー氏はミャンマーの野党指導者だった1991年にノーベル平和賞を受賞。「同国の民族が調和して協調できる民主的社会の確立」に貢献した功績が評価された。

ロヒンギャ問題は昨年になって再燃し、数十万人のロヒンギャが難民となって隣国バングラデシュに逃れた。一部では、スーチー氏のノーベル平和賞を剥奪すべきだとの声も出ていた。

今年3月には米ホロコースト記念博物館が、スーチー氏に授与した「エリ・ヴィーゼル賞」を剥奪している。

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