ドローンが捉えた廃墟の街 イエメン内戦の最前線

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ドローンが捉えた廃墟の街 イエメン

イエメン・タイズ(CNN) ここで行われている戦争は外部の目にふれることはほとんどないが、中東における米国のイランやサウジアラビアとの関係を定義づけるものだ。

イエメン・タイズの街中を捉えた珍しい映像はイエメン政府とイエメンの反政府武装組織「フーシ」との間で何カ月にもわたって続く戦闘が生み出した荒廃を示している。イランはフーシを支援し、サウジアラビアは政権側を支えている。サウジが行う空爆には米国製の兵器が使われている。タイズの人々はまた、すさまじい水準の飢餓や病気にさらされている。予防可能な死亡原因により5歳未満の子どもが10分ごとに1人死んでいく。

タイズでの戦いはゆっくりと、サウジが支援する政府軍の勝利へと向かっているが、街と住民には多大な犠牲が出ている。

フォトジャーナリストのガブリエル・カイム氏がタイズの街でドローン(小型無人機)を飛ばして撮影を行った。その映像からは、サウジ空軍の戦力から逃れられた壁はほとんど存在していないことが見て取れる。そして、時には、フーシによる爆撃からも。

米首都ワシントンから来た援助活動家のマイフーブ氏は、病気になった母親を訪ねた際、戦争に巻き込まれ、街から出られなくなった。マイフーブ氏はその後、タイズの街で慈善団体を立ち上げた。マイフーブ氏はたまたま病院を訪れたとき、砲撃でひどい傷を負った8歳の少女がやってきたのを目撃した。

「病院にやってきた少女は心臓がはみ出ていた。心臓が動いているのが見えた。非人道的だ。誰がイエメンで最も混雑した街の中に砲弾を撃ち込むんだ」

フーシの敵対勢力同士が衝突し始め、タイズでの紛争はさらに複雑さを増している。

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