「イランが核開発の極秘計画」、証拠を入手とイスラエル首相

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イスラエル首相「イランが核開発の極秘計画」

(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は4月30日、テルアビブの国防省で演説を行い、核兵器を追求しないというイラン当局者の言葉は「真っ赤なうそ」だったと主張、イランは秘密の場所で「核アーカイブ」を保持し続けていると語った。一方、イラン側はこうした指摘を否定している。

ネタニヤフ首相はイランについて、2015年に国際社会と合意を交わしたにもかかわらず、核兵器開発の追求継続を計画していると述べ、イスラエル情報機関の歴史的成果として、その裏付けと主張するファイルを提示した。

イランは2015年、このファイルの存在を覆い隠すことに労力を注ぎ、昨年、テヘランの秘密の場所へ移したとネタニヤフ首相は主張。ファイルは「一見、何の変哲もない施設」の中の巨大な保管庫に収められていたと語った。

問題のファイルは10万本あり、核兵器に関する青写真や図表、写真、ビデオ、プレゼン資料などが記録されているとネタニヤフ首相は強調。「イランは装いを変えながら同じ人員を使って、最高レベルで核兵器に関連した作業の継続を計画していた」と訴えた。

イラン国営IRNA通信によると、イランのアラグチ外務次官はネタニヤフ首相の主張について、「子どもじみたお遊び。何年か前にも聞いたことがあり、テロ組織のMKOもそう主張していた」と反論した。

イスラエルがイランの施設から5万5000本の文書を入手したという主張についても「馬鹿げている」と一蹴、イランが放棄された地域にそれほど重要な文書を保管しておくはずがないと述べている。

米ホワイトハウスは30日に発表した声明で、イスラエルの発表について「ミサイルに搭載できる核兵器開発に向けたイランの取り組みについて、新たな説得力のある詳細を提示している」と評価した。

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