遊牧民と農家が衝突、72人死亡 ナイジェリア

ベヌエ州知事は、フラニ族と思われる遊牧民の集団がなたを振りかざして農家を襲撃したと話している

ベヌエ州知事は、フラニ族と思われる遊牧民の集団がなたを振りかざして農家を襲撃したと話している

(CNN) ナイジェリア中部ベヌエ州で遊牧民と農家の衝突が発生し、死亡した72人が11日、州都マクルディの墓地に集団で埋葬された。埋葬式には数千人の住民が参列した。

衝突は1日に発生した。ベヌエ州知事は、フラニ族と思われる遊牧民の集団が、なたを振りかざして農家を襲撃したと話している。

今回の衝突は新しい放牧規制法の施行がきっかけだったといい、知事はCNNの取材に対し、「彼らは同法を撤回しなければ州を壊滅させ、牛たちにどんなものでも食べさせると言って我々を脅迫した。牛の方が人間よりも価値があるという言い分だった」と話している。

これに対して牧畜団体の代表は襲撃への関与を否定。州の一部地域で放牧を禁止する新法は、遊牧民への相談なしに施行されたと訴えた。

フラニ族の遊牧民はイスラム教徒が大半を占めるのに対し、農家はキリスト教徒が大半を占める。地元メディアの報道によると、両者の対立は2013年にさかのぼる。

ただ、宗教や民族に根差す対立ではないという見方もある。大統領報道官は、根本原因はナイジェリアの人口増大にあると指摘。独立時には約6300万人だった人口が、今では2億人近くに膨れ上がり、都市開発が進んだために、農地も放牧地も縮小したと話している。

同国のブハリ大統領は、民族的にはフラニ族の遊牧民とつながりがある。ソーシャルメディアでは、大統領がこれまでの襲撃に対して沈黙を保ってきたとして批判する声が広がった。民族衝突が激化すれば、同国北部の過激派集団ボコ・ハラムのもたらす危機的状況がエスカレートしかねないと危惧する声も強まっている。

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