食料や医薬品がイエメン到着、数週間ぶりに人道支援再開

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支援物資を積んでイエメンに到着した航空機

支援物資を積んでイエメンに到着した航空機

(CNN) 内戦が続くイエメンで、人道支援物資に対する国境の封鎖が解かれ、25日から26日にかけて食糧や医薬品などが到着した。支援再開は、サウジアラビアが11月初旬に国境封鎖を開始して以来。封鎖によってイエメンの食料不足は一層深刻化し、医薬品も底を尽きかけていた。

反政府武装組織「フーシ」が掌握する国防省によると、イエメンの実業家が保有する商船は、5500トンの小麦粉を積んで26日、同国のフダイダ港に到着した。

これとは別に、国連の世界食糧計画(WFP)の船舶も2万5000トンの小麦粉を積んで、27日にサリーフ港に入港する見通し。

これに先立ち25日には、赤十字国際委員会など援助団体の職員や、感染症予防のためのワクチン約190万回分(子ども60万人分)が到着していた。

WFPの担当官は、「深刻な飢えに苦しむ700万人のために、われわれは11月5日以前と同様に、このような定期的アクセスを必要とする」「食料を積んだ商船も、間もなくイエメンの港への入港が認められることを期待する。同国は食料の90%を輸入しており、飢餓を終わらせる手段はこれしかない」と指摘した。

国連児童基金(ユニセフ)によれば、食料や飲料水のための殺菌剤、下痢やコレラの予防と治療のための医療支援物資などもイエメンに向かっている。

ユニセフの担当官は26日の記者会見で、「ジフテリア予防と治療のために、もっと多くのワクチンが緊急に必要だ。定期的な予防接種のためのワクチンも同じくらい必要とされている。残念ながら、190万回分のワクチンが昨日届いても、在庫は尽きかけている」と危機感を募らせた。

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