シリアでの化学兵器調査、ロシアが延長に拒否権 国連安保理

4月に起きたサリン攻撃では80人以上が死亡した

4月に起きたサリン攻撃では80人以上が死亡した

(CNN) 国連安全保障理事会は16日、シリアでの化学兵器攻撃について調べる独立調査チームの任期を1年間延長する決議案を採決したが、ロシアの拒否権行使により否決された。これを受け、同チームの任期は16日深夜で切れる。

ヘイリー米国連大使は今回のロシアの動きを強く批判。化学兵器を使用した勢力の特定や、さらなる攻撃の抑止に向けた国連の取り組みにロシアは「深い打撃」を与えたと述べた。調査チームの任期延長に賛成票を投じたフランスも懸念を表明した。

一方、ロシアのネベンジャ国連大使は、ロシアにとっての問題は調査員の仕事ぶりではなく、その任期だと主張した。ロシアは10月、調査チームにはロシアに対する偏見があるとして、任期延長に向けた決議案に対し拒否権を行使。同大使は今回も再び、調査員の仕事の「欠陥」に言及したほか、「米国案は全くバランスが取れていない」と述べた。

シリアでは4月、北西部の反体制派支配地域ハーン・シェイフンでサリンによる攻撃があり、80人以上が死亡。米国はこの攻撃を受け、シリアの空軍基地に向けて巡航ミサイル「トマホーク」59発を発射していた。

このサリン攻撃については、国連と化学兵器禁止機関(OPCW)の調査団による共同報告書が先月、シリアのアサド政権に責任があると断定した。一方、シリア側はこの攻撃に関与したことを再三否定し、化学兵器の保有も否定。反体制派支配地域の化学兵器貯蔵庫に空爆が直撃したとしている。

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