ブラジルのルラ元大統領、汚職と資金洗浄で実刑判決

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汚職などの疑惑がかけられていたブラジルのルラ元大統領に有罪判決

汚職などの疑惑がかけられていたブラジルのルラ元大統領に有罪判決

(CNN) ブラジル・パラナ州の連邦裁判所は12日、同国のルラ元大統領に対し汚職と資金洗浄(マネーロンダリング)の罪などで禁錮9年6カ月の有罪判決を下した。

上訴している間は収監されない。元大統領に対しては汚職、司法妨害、資金洗浄で他に4件の裁判が進行中だ。

ルラ元大統領に対する汚職疑惑は2011年の退任後、国営石油会社ペトロブラスの絡む大規模な汚職疑惑の捜査から浮上した。

判決文によればルラ元大統領は、サンパウロ近郊の海辺の町にある3階建ての建物の改修で建築会社OASから利益供与を受けたという。

検察によれば、OASから元大統領へはこの建物を通じて370万レアル(約1億3000万円)に相当する利益供与が行われた。見返りとして元大統領は、OASがペトロブラスから契約を受注できるよう便宜を図ったという。

ルラ元大統領は潔白を主張。弁護人は元大統領が政治的迫害の犠牲になったとしている。ルラ元大統領が所属する労働党は声明で「ルラ元大統領への判決は、民主主義と憲法への攻撃を意味している」と述べた。

ルラ元大統領は71歳。大統領を退任した時の支持率は90%に達していたが、昨年3月には汚職容疑で警察の取り調べを受けていた。

ルラ元大統領の夫人(2月に死去)ら7人も汚職で起訴された。

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