同性愛で有罪、男性2人に公開むち打ちの判決 インドネシア

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小部屋に座り込んでイスラム法裁判所の開廷を待つインドネシア人男性

小部屋に座り込んでイスラム法裁判所の開廷を待つインドネシア人男性

(CNN) インドネシアの中でも保守性の強いアチェ州で17日、イスラム法(シャリア)裁判所が同性愛の男性2人に対し、公開むち打ち85回の刑を言い渡した。

むち打ち刑を言い渡されたのは、同州の州都バンダアチェに住む20歳と23歳の男性。同地のイスラム法執行当局によると、3月に地元の自警団によって逮捕され、同州のイスラム法に違反したとして有罪を言い渡された。

裁判官は判決の中で、「被告人は同性愛行為で有罪が立証された」「正当化できる根拠も、許すべき根拠も見つからなかった」と述べ、刑罰を言い渡した。

公開むち打ち刑は、バンダアチェ市内のモスク(イスラム教礼拝所)で執行される予定だという。

人権団体によると、近所の住民らがアパートの1室に踏み込んで、2人が裸でいたところを携帯電話のカメラで撮影。この映像が地元メディアを通じて広まった。

LGBT活動家や人権団体は今回の判決を強く非難している。ヒューマン・ライツ・ウォッチは先週の時点で、「この2人の若者は、ただ自分たちの人生を生き、プライバシーが尊重されることを望んでいたにすぎない」と指摘し、ジョコ大統領は2人を赦免すべきだと訴えていた。

インドネシアはイスラム教徒が多数を占める国の中でも比較的穏健な国として知られ、他の州では同性愛が罪に問われることはない。しかし専門家によれば、同国は保守性を強めつつあり、首都ジャカルタでは大規模な反LGBTデモも展開されていた。

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