奪還作戦進むイラク・モスル、「混沌の街」の惨状を撮影

負傷した親類を背負って逃げる男性=4月11日、モスル西部

負傷した親類を背負って逃げる男性=4月11日、モスル西部

(CNN) イラク軍が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」からの奪還をめざす北部モスルは、がれきが散乱する混沌(こんとん)の街と化していた――。ブラジルのフォト・ジャーナリストが小型無人機(ドローン)を使って、現地の惨状を撮影した。

白い旗を掲げ、泣きながら避難する家族連れ。車爆弾が相次いで爆発し、ISISの仲間に見捨てられた戦闘員の遺体が路上で朽ちていく。ブラジル人のガブリエル・カイム氏はこのほど、イラク陸軍の特殊部隊に同行し、20日間にわたって街を取材した。

部隊は民家に潜むISIS戦闘員を追って、狭く曲がりくねった道を進む。戦闘員は倒壊した家の跡を通り抜け、迷路をたどるように逃走する。

ドローンからは通常のカメラでは撮影できないような光景や、人々の姿を撮影することができる。だがドローンがISISに追跡されたり、捕らえられたりすれば大変なことになると、カイム氏は強調する。

同氏はシリアやパレスチナを取材したこともあるが、モスルに取り残されている住民の多さには驚いたという。シリア北部アレッポにも住民の姿はあったが、攻撃は空爆が中心だった。一方モスルでは戦車が走り、銃撃戦が続くなかで多数の住民が暮らしている。

数百人の住民が集団で逃げようと走る場面は、決して忘れられないという。ISISは集団に向かって侮辱的な言葉を投げ付けながら発砲していた。「ISISに見つからないよう、そしてイラク軍にはISISと間違えられないように逃げなければならない。まるで地獄からの脱出劇だ」と、カイム氏は語った。

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