夢さえ持てずに――北朝鮮における同性愛者の暮らしとは

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ゲイ・パレードの参加者=2016年、ソウル

ゲイ・パレードの参加者=2016年、ソウル

ソウルでの生活は必ずしも順調だったわけではない。2004年には交際を始めた男性にだまされ、貯金を全部持ち逃げされて人間不信に陥った。家族は全員北朝鮮にいるし、韓国には友人もほとんどいない。

同性愛を公にしている北朝鮮からの亡命者は、チャンさん1人だけだ。亡命者が韓国での生活になじむのはただでさえ大変だが、チャンさんにとっては「2倍の苦労だ」という。

それでもチャンさんは前を向き続ける。「韓国では少なくとも夢を持つことが許される」と話し、人生は60歳から始まると夢を語る。「私もみんなと同じように生きて、愛し合って、世界中を旅することができる。そんな希望を持ち続けています」

チャンさんは北朝鮮での経験を基に自伝的小説を書いた。英訳版の「A Mark of Red Honor」は、今年中に出版される予定だ。

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