アフリカ出身者への集団暴行多発、背景に人種差別か インド

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ニューデリーの街の人々。インドではアフリカ出身者への人種差別が横行しているという

ニューデリーの街の人々。インドではアフリカ出身者への人種差別が横行しているという

ナイジェリア外務省関係者はCNNの取材に、今回のインド人の攻撃を集団行動と形容。「たまたま肌が黒色だっただけで襲われた」とし、インド内のナイジェリア人社会の指導者の話として大半が屋内にこもり、脅えていると指摘した。

アフリカ学生協会の関係者は、インドのメディアは今回の暴力におぞましさを表明しているものの、人種差別の問題は避けるか見逃していると指摘。「アフリカ諸国の出身者への差別的な攻撃とは呼びたくないのだろうが、実態はそのもの」と主張している。

アフリカからの留学生らによると、差別行為の被害は日常茶飯事のようになっており時には暴力が絡む。ニューデリーでは昨年、コンゴの男性が男の集団の殴打で殺害される事件もあった。

地元紙ヒンドゥスタン・タイムズは2014年、インド全土のアフリカ諸国出身者が毎日のように人種差別の被害を受けている実態を明かしたとの調査報道記事を掲載。被害には、タクシー運転手による料金の過剰請求、差別感情が交じった冗談や肌の色に根差した発言、薬物売買人との決めつけなどが含まれると伝えていた。

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