20%のガソリン値上げに抗議、全土で暴動や略奪 メキシコ

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抗議活動に乗じて商店から玩具を持ち去ろうとする人々

抗議活動に乗じて商店から玩具を持ち去ろうとする人々

(CNN) メキシコでガソリン価格の大幅な値上げが発端となって各地で抗議デモが激化し、暴動や略奪に発展している。当局者によると、5日までに全土で250人あまりが窃盗や器物損壊などの容疑で逮捕された。

ガソリンスタンド前で横断幕を掲げて抗議活動を展開する市民がいる一方で、デモ隊がガソリンスタンドに押しかけてガソリンやディーゼル燃料を盗んだり、商店から玩具などの商品を大量に持ち去ったりする事件も相次いでいる。

政府は12月、ガソリン価格を場合によっては20%以上引き上げると発表。ペニャニエト大統領は「経済の安定のための責任ある措置」と位置付けていた。

ペニャニエト大統領は麻薬戦争への対応や政権内部の汚職疑惑、米国のトランプ次期大統領と大統領選の期間中に会談したことを巡っても非難の的になっている。

メキシコでは例年であればこの時期は、子どもたちがプレゼントをもらえる「スリー・キングス・デー」の祝日に向けてお祭りムードが盛り上がる。しかし今回のガソリン値上げはただでさえ低迷気味だった景気に追い打ちをかける形になった。メキシコの通貨ペソは、米大統領選挙でトランプ氏が勝利した日を境に急落している。

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