国際特急テロ未遂、容疑のISISメンバーが自供始める 仏

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容疑者は作戦実行を指示したメンバーとともにブリュッセルに滞在

容疑者は作戦実行を指示したメンバーとともにブリュッセルに滞在

トルコ国境へ連れて行かれ、同国からアルバニア行きの便に乗ろうとしたが、身分証明書類の不備で2回にわたり拒否された。シリアのISIS本部からは、アルジェリア人の「ビラル・C」という若いメンバーがギリシャからバルカン半島を通る難民ルートを調べるまで待てと指示された。

さらに「同胞」としてアバウド容疑者がトルコへ送り込まれ、2人は難民ルートをたどってハンガリーに入国。その後別々にベルギーの首都ブリュッセルへ向かい、アパートに滞在した。先にハンガリー入りしていたビラル・C容疑者も合流した。

ハッザニ容疑者とビラル・C容疑者はアバウド容疑者を通して作戦実行の指示を受けたが、ビラル・C容疑者は直前に逃走したという。同容疑者は今年7月、テロ組織を支援した疑いでドイツ当局に逮捕された。

ハッザニ容疑者は事件の数日前に、アバウド容疑者からタリスが標的だと知らされた。「一等車に乗ってくる3~5人の米国人」を襲うよう指示されたと話しているが、アバウド容疑者が事前にそのような情報をつかんでいたとは考えにくい。同容疑者はパリ同時テロの後、仏当局の突入作戦で死亡している。

ISISのメンバーは取り調べに対し、自分にとって都合の良い方向に話を作り変える傾向があり、捜査当局を悩ませるケースが多いとされる。

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