香港のビーチに「前例ない」量のごみ漂着、中国本土からか
香港(CNN) 香港でこの数日、海岸に異常な量のごみが漂着して住民などから対策を求める声が強まっている。海水浴場にはごみがうず高く積もり、海上には食品の包装に使われていたビニールやペットボトルが浮かぶ。
ラベルの表示などを見る限り、ごみのほとんどは中国本土から流れてきた思われる。
環境保護団体シーシェパードのゲイリー・ストークス・東南アジア局長は、「香港のビーチのごみは今に始まったことではない。だが今回は普段と全く違う様相だ」と話し、これほど大量のごみは前例がないと語った。
香港の長洲島やランタオ島の住民は、大量のごみに覆われた海岸の写真やビデオをインターネットに投稿。ある住民はフェイスブックへの投稿で、「香港で今、悲劇が起きている。ごみやプラスチックの固形化した『原油流出』が香港の海岸に漂着している」と嘆いた。
香港の環境保護当局などは、取材に返答していない。
南部地区の司馬文議員は海岸のごみについて、「本土および香港の合法、不法の両方の投棄場所から家庭ごみが海に流入した」と述べ、中国本土と香港の当局が連携して対応しなければならないと強調した。
大量のごみが中国のどこから来たのかは分かっていない。ストークス氏は、潮流や風に流されてきた可能性があると述べ、不法投棄との関連も指摘する。