ホーキング博士、トランプ現象「説明できない」
ホーキング博士は同番組で、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票にも言及した。投票は6月23日に実施される。博士はEU残留を主張し、「我々が自分たちだけの力で世界に立ち向かえる時代は終わった。安全保障の分野でも通商の分野でも、大きな国家グループの一員でなければならない」との見方を示した。
さらに「残留すべき理由は2つある。ひとつ目は人の移動が促進される点。EU諸国の学生が英国で学び、英国の学生がほかのEU諸国へ行くこともできる」「さらに重要なのは研究レベルの利点だ。人が交流することで技術の移転が迅速化し、さまざまなアイデアを持った新たな人材がやって来る。この交流がなくなれば我が国は文化的な孤立を深め、ついには進歩の現場からさらに遠く取り残されてしまうだろう」と語った。
2014年に博士の半生を描いたエディ・レッドメイン主演の映画「博士と彼女のセオリー」が大ヒットしたことで、本人も恩恵をこうむったかという質問に対しては、「レッドメインが私の役を演じる前から、私にはたくさんのファンがいた」と答えた。