文化大革命から50年 中国を永遠に変えた革命の功罪

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66年8月18日、紅衛兵100万人以上が中国全土から天安門広場に集まった。毛沢東の腹心で国防部長を務めていた林彪は「反革命勢力」を攻撃。旧風俗、旧文化、旧習慣、旧思想の「四旧」を打破するよう呼びかけた。

多くの人々がこうした機会を待っていた。ディケーター氏は、長年にわたる共産党支配で国民の不満が蓄積していたと説明する。大躍進の被害者や劣悪な環境で暮らす工場労働者、初期に追放された党員らが党指導部の糾弾に回ったという。

毛沢東はこの時期を通じ、混乱を生み出すことで全国民の引き締めを図った。共産主義を嫌い、毛に操られていると気付いていた人々もこれを機に、地元の有力者や党当局者を攻撃した。

数千人に上る一般国民も紅衛兵の標的となり迫害された。その多くは「牛棚(牛小屋)」と呼ばれる即席の収容施設に入れられ、肉体労働を強制されるなどした。北京大学の故・季羨林教授は回想記「牛棚雑憶」の中で、収容されて数カ月がたつと感情が鈍麻し思考力が衰えるのが実感されたと振り返っている。当時の体験は地獄に落ちるようだったという。

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