米F22戦闘機、韓国上空を飛行 朝鮮半島での武力誇示

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米韓同盟の強さをアピールする狙い

(CNN) 米空軍の最新鋭ステルス戦闘機「F22」4機が17日、韓国上空を低空飛行した。北朝鮮情勢を巡って朝鮮半島の緊張が高まる中で、武力を誇示する狙い。

飛行を終えたF22戦闘機4機は烏山空軍基地に着陸。同基地には韓国軍のF15戦闘機と米軍のF16戦闘機も配備されている。

米第7空軍のテレンス・オショーネシー司令官は声明を発表し、「今回の戦闘機派遣は米韓同盟の強さを示し、朝鮮半島の安定を維持するという両国の決意を示す」と強調した。

韓国空軍参謀総長も今回の飛行について、「共同飛行の実現を通じて指導的精神を世界に示し、敵の無謀な挑発を打ち砕く決意を示した。朝鮮半島と世界の平和を支持するため、今後も協力関係を一層発展させる」と評価している。

北朝鮮は10日前、長距離ロケットを使った人工衛星の打ち上げを実施、各国から強い非難を浴びた。米国などは、北朝鮮が弾道ミサイル実験を行ったとみなしている。

北朝鮮は1月には水爆実験の実施を発表。この時にも米軍はグアムのアンダーセン空軍基地からB52爆撃機1機を出動させ、烏山空軍基地の上空で武力を誇示した。

F22戦闘機は2005年に配備され、14年にシリアで行われた過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点攻撃で初めて実戦に使われた。

今回の飛行の2週間前には、米陸軍が地対空誘導弾「パトリオット」をテキサス州から韓国に輸送していた。米韓の間では、高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の配備に向けた交渉も行われている。

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