始業式の日に自殺急増 日本の「いじめ」の現実とは

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CNNのインタビューに答えるムネマサ・ナナエさん

CNNのインタビューに答えるムネマサ・ナナエさん

いじめられている子どもにとって、家にいられる夏休みは天国。しかし夏が終われば学校へ戻らなければならない。またいじめられる日々が待っていると思うと、自殺という考えが頭をかすめるのだ――と、ナナエさんは説明する。

日本の自殺率は世界でも高い。15~39歳の年齢層の死因のトップは自殺だ。1972~2013年に自ら命を絶った18歳未満の子どもたちは、1万8048人に上る。

ナナエさんは一時的に転校したが、元の学校に戻るといじめはさらに悪化した。自殺を実行しなかったのは、手首を切ったりしたら両親に迷惑がかかる、自殺したって何の解決にもならない、との思いがあったからだという。

ナナエさんは学校へ行くのをやめて、1年近く家にいた。母のミナさんは不登校という選択を認めてくれたという。ミナさんによれば、ナナエさんは当時、「東京タワーから飛び降りたら空を飛べそうな気がする」などと話していた。学校は命をかけてまで行く所ではない、というのがミナさんの考えだ。

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