イラン核問題、歴史的合意で何が変わるか

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オバマ米大統領は、イランが合意に違反すれば同国への制裁を復活させると強調した

オバマ米大統領は、イランが合意に違反すれば同国への制裁を復活させると強調した

イランがこうした制限を守っているかどうかを監視する仕組みも必要となる。オバマ米大統領は、行動計画が「信頼関係ではなく、検証の上に成り立つ」との認識を示し、「査察官はイランの主要な核施設にいつでも立ち入ることができる」と述べた。

検証活動は国際原子力機関(IAEA)が主導する。米国務省によれば、ウラン濃縮レベルは今後25年間、遠心分離機は20年間にわたって監視対象となる。

こうした制限を受けIRNAは、「国連安保理がイランに科した不当な制裁はすべて解除され、EUや米政府による同様の制裁も段階的に廃止される」と伝えた。この中には旅客機の禁輸や中央銀行、石油企業への制裁、海外資産の凍結などが含まれる。

制裁は、IAEAがイラン側の義務履行を確認した時点で解除される。ただし米政府はこれとは別に、同国のテロ支援、人権侵害、ミサイル関連活動に対する制裁を維持する構えだ。

オバマ大統領は合意内容について連邦議会の承認を得る必要がある。60日間の審査期間中に野党・共和党が反対論を展開する見通しだが、大統領は「合意履行を妨げる法案には拒否権を発動する」と明言している。

オバマ大統領は一方で、「イランが合意に違反した場合はすべての制裁が復活する。イランには合意事項を守るための明らかな動機付けがある」と強調した。

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