イエメンの死者、1週間で600人 人道支援求める声
(CNN) 政府軍とイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」の攻防が続くイエメンでは、この1週間余りの死者が約600人に達したと推定され、人道状況の悪化を懸念する声が強まっている。
政府軍を支援するサウジアラビア主導の連合軍は、フーシ派が支配する首都サヌアの中心部に激しい空爆を加えている。イエメン政府高官らによると、5日までに国防省中央司令部も破壊された。
フーシ派支配地域では大規模な停電が起き、イエメン当局者らによれば約1600万人の住民が影響を受けている。次は水の供給が停止するのではないかと恐れる住民も多い。
一方、政府軍の拠点となっている南部アデンでは地上戦が激化し、6日だけで50人以上が死亡した。
サヌアを追われてアデンへ逃れ、さらにサウジに脱出したハディ暫定大統領は5日、ハイラーン陸軍参謀長を解任すると発表した。ハイラーン氏は数週間前に離反し、フーシ派の「国防相代理」に就任している。