100万人が地下暮らし、「ネズミ族」の実態は 北京

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
オレンジ色が地下にある住宅。青色が手の届く家賃の住宅

オレンジ色が地下にある住宅。青色が手の届く家賃の住宅

一方、南カリフォルニア大学のアネット・キム教授は、インターネット上の7000件以上の賃貸広告を調査。北京に広がる地下都市を地図に描き出した。

調査によると、居住スペースの中央値は9.75平方メートル、家賃は平均で月70ドル(約8400円)だった。もっとも、これは条件がかなり良い物件の話だという。

同教授によると、この種の地下住居に住んでいる人々の数について、正確なところを知るのは難しい。推定人数は20万~200万人となっており、数字に幅があるが、100万人とみるのが妥当なようだ。

北京で建造されるビルは、その全てに地下室を併設することが義務づけられている。1950年代に国防政策の一環として始まった。2010年まではこうした地下の空間に住むことは、建築基準法に沿っている限り、完全に合法とされていた。

しかし、現在の政策では、人々を退去させるのが公式方針になっている。ただ、政策の履行にばらつきがあり、地下住居の賃貸広告は、同氏が調査を行った2013年の間にむしろ増加した。

「CNNが見たアジア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]