北朝鮮に越境した米国人男性、記者会見で米批判を展開

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北朝鮮に越境の米市民が米国を非難

(CNN) 北朝鮮で14日午前、不法に越境して北朝鮮入りしたと主張する米国人男性が異例の記者会見を開き、米国の政治、経済体制を非難した。

男性はテキサス州エルパソ出身のアートゥロ・ピエール・マーティネス氏(29)。北朝鮮が公開した写真には、スーツ姿の同氏が多くの人の前で話す姿が写っている。会見は自身が要請したという。

エルパソ在住の母親によると、同氏はうつ状態と躁(そう)状態を繰り返す「双極性障害」の診断を受けている。前回の北朝鮮への入国の試みは途中で見つかり、米国へ送還されて精神病院に収容された。退院後に帰宅せず、そのまま中国へ渡ったという。

マーティネス氏が会見の場で読み上げた長文の声明では、不法に越境した罪を認めたうえで、「違法行為に対する罰を赦免されたこと、非常に手厚い扱いを受けていることに深く感謝する」と表明した。

これまでに韓国側からと中国側からの2回、川を渡って北朝鮮入りを試みたと話し、続いて米国の政治家、警察、選挙や刑務所の制度に対する批判を展開した。

北朝鮮が発表した声明によれば、同氏は11月に北朝鮮入りした。その2日前には米国のクラッパー国家情報長官が訪朝し、北朝鮮が拘束していた米国人2人の解放を実現させていた。

同氏が拘束されているのか、自身の意思で北朝鮮にとどまっているのかは明らかでない。

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