子どもの結婚相手は公園で見つける――上海の婚活マーケット
上海(CNN) 中国の大都市・上海にある人民公園では毎週末、「婚活マーケット」が活況を呈している。ここに集まるのは、若い男女だけではない。むしろ親のほうが躍起になっており、我が子の将来の伴侶を見つけようとやってくる。
手製のポスターに身長や年齢、収入、職業、学歴、出生地といった必要事項を記入して、傘や買い物袋にピンで留めていく。親戚がノートを片手に、直接お眼鏡にかなう相手を探してまわる場合もある。
上海の若者が自力で恋人を見つけるのは難しい。勉強や仕事に追われるあまり、恋愛にまで手を回す余裕がないという。家系の維持が重要視される中国社会では両親がそんな現状を心配して、子どものかわりに婚活マーケットにやってくる。
このような家族の悩みに目をつけ、公園に集まるのが、プロの結婚斡旋(あっせん)業者だ。起業してオンライン・デートサービスを立ち上げたソン・リー氏もその1人。
リー氏はCNNの取材に対し「1980年以降に生まれた子どもの多くは一人っ子で、きょうだいがいない。異性と接する機会がない環境で育ってきた」と話した。