米政府、パキスタンの米領事館に退避命令 テロ警戒

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米政府はパキスタン・ラホールの米領事館職員に退避命令を出した

米政府はパキスタン・ラホールの米領事館職員に退避命令を出した

ワシントン(CNN) 米国務省は8日、米領事館を狙ったテロ発生の恐れがあるとして、緊急要員を除く全職員に対しパキスタンのラホールから退避するよう指示した。国務省高官などがCNNに明らかにした。

当局者によると、ラホールから退避した職員は、同国の首都イスラマバードに移動したという。

国務省は渡航警報を出して「ラホールの米領事館に関する具体的な脅威」のために退避命令を出したと述べ、米国民に対してパキスタンへの渡航自粛を勧告。「複数の外国および現地のテロ組織が、パキスタン全土で米国民に危険をもたらす恐れがある」とした。

米国は中東とアジア、アフリカの各地でも、米国の施設や米国人を狙ったテロの恐れがあるとして在外公館を閉鎖している。ラホールでのテロ情報と関係があるのかどうかは不明。これまでパキスタンの米在外公館は閉鎖の対象になっていなかった。

国際テロ組織アルカイダの指導部はほとんどがパキスタンにいるとみられており、ラホールはほかのアルカイダ系勢力の拠点でもある。米国がテロ組織に指定しているラシュカトレイバも同地が拠点だ。

地元パンジャブ州の警察は、今週に入って警戒を強め、ラホールに出入りする交通の検問などを行っていた。この措置について当局は、イスラム教の断食月ラマダンが終わるイドアルフィトルの祝日を狙ったテロ情報を政府が入手したと説明している。

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