「質素な発明」で生活改善 インドで花開くフルーガル・イノベーション

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竹を安全に加工する機械。今年の3月に賞を受賞している=アニル・グプタ氏提供

竹を安全に加工する機械。今年の3月に賞を受賞している=アニル・グプタ氏提供

グプタ教授は1989年に草の根の発明家を発掘する団体「ハニー・ビー・ネットワーク」を立ち上げ、発明家が世界へ羽ばたく手伝いをしている。

グプタ教授によれば、ハニー・ビー・ネットワークはこれまでに、木を上るための道具や水陸両用の自転車、風力を使った灌漑(かんがい)システムなど2万5000件を超える新しい発明を紹介してきたという。

NESTAのリポートの著者の1人、カーステン・バウンド氏は、フルーガル・イノベーションについて、乏しい資源や制度の空白地帯に直面しながら、問題に対する抜本的な新しい解決策を生み出していると指摘。入手可能な資源を新しい方法で活用することで、廃棄物の削減や再利用、製品やサービスの制度全体を見直すことも含まれていると説明する。

グジャラート州で農業に従事しているパテルさんが発明したのも、そんな製品だ。

グジャラート州ではかつて綿の収穫で手作業で行われ、子どもがやるものだった。作業を減らすため、パテルさんは、1人で操作が可能な綿摘みマシンを発明した。グプタ教授によれば、この発明は、この地域の子どもたちの労働量を大きく減らすことに貢献したという。

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