「シリア反体制派が化学兵器使用」 ロシア国連大使が主張
(CNN) ロシアのチュルキン国連大使は9日、シリア内戦で反体制派が化学兵器を使用した明らかな証拠があると述べた。
チュルキン氏によると、反体制派は今年3月、シリア北部ハンアルアサルで化学兵器を使ったとみられる。現地を訪れた専門家チームの調査で、当時使用された砲弾が大量生産されたものではなく、中に猛毒神経ガスのサリンが詰まっていたことが分かったという。
反体制派は当時、アサド政権側が別の場所で化学兵器を使ったと主張していた。4月には米国のヘーゲル国防長官が、「シリアで小規模な化学兵器の使用があったことを示す証拠がある」と発表。米ホワイトハウスは先月、アサド政権が化学兵器の使用により「越えてはならない一線を越えた」と非難した。
米政府などが主張するアサド政権への強硬措置に対し、ロシアはこれまで一貫して反対姿勢を示してきた。