G8閉幕、シリア内戦終結への具体策示せず

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協議を行うオバマ米大統領(左)とプーチン露大統領。シリア問題では意見が割れた

協議を行うオバマ米大統領(左)とプーチン露大統領。シリア問題では意見が割れた

北アイルランド・アーン湖(CNN) 北アイルランドで開催されていた主要8カ国(G8)首脳会議は18日、シリア内戦に関する国際会議を「できるだけ早く」開催することなどで合意して閉幕した。しかし、内戦終結に向けた具体策を示すことはできなかった。

首脳宣言には、シリア和平が共通の目標であることや、隣接するヨルダンやレバノンが難民受け入れで重要な人道的役割を果たしていること、シリアと近隣諸国への人道支援に約15億ドル(約1430億円)を拠出することなどが盛り込まれた。

首脳らはまた、シリア国内に国際テロ組織アルカイダなどの過激派勢力が入り込んでいることに懸念を表明。さらに、化学兵器の使用はいかなる場合も容認できないとの立場を示し、国際チームによる調査への許可を求めた。ただし化学兵器使用の事実があったかどうかには言及せず、アサド・シリア大統領を名指しする文言もなかった。

プーチン大統領は、シリア政府軍が化学兵器を使用したことを示す証拠は見ていないと改めて強調。さらに、G8参加国の中にも「証拠はない」との立場に同意している国があると述べた。

ロシアが続行するとみられるシリア政府への武器供与は合法的な契約履行だとの主張を繰り返す一方、米国などが反体制派への武器供与を決めたとされることに対しては「武器がだれの手に渡るかを、だれが管理、確認できるのか。危険な一歩であり、慎重に検討する必要がある」と批判した。

これに対してオバマ米大統領は、アサド政権が過去に化学兵器を使用したことを示す証拠は米国、フランスの両政府が握っていると反論した。

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