デモ犠牲者の葬列が警官隊と衝突　攻防続くトルコ首都

アンカラ（ＣＮＮ） トルコの首都アンカラで１６日、２週間前の反政府デモで死亡した犠牲者の葬列が警官隊と衝突した。主要都市イスタンブールのゲジ公園周辺でも、デモ隊と警官隊の攻防が続いている。

アンカラではこの日、デモ中に撃たれて死亡した参加者の葬儀が行われ、警官隊が厳戒態勢を敷いて監視した。遺族の男性が路上にひざまずいて交通を遮断したのをきっかけに、警察が催涙ガスや放水銃を発射。参列者は石を投げ付け、バリケードを築くなどして抵抗した。

イスタンブールでは１５日、警官隊がゲジ公園からデモ隊を排除したが、１６日になっても数千人が公園に戻ろうとして警官隊と衝突。周囲の建物からなべをたたく音が響き、警官隊が催涙ガスを連発するなど、混乱が続いた。

エルドアン首相は１６日、公園近くに集まった支持者ら数千人の前で演説し、「ここに集まった人々は火炎瓶を握った暴徒とは違う」と呼び掛けた。外国勢力がデモを扇動していると主張する首相に、支持者らは旗を振り、歌を歌って賛同を示した。