ザンビアで男性2人を同性愛で再逮捕、「自然の秩序」破壊で

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(CNN) 国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは12日までに、アフリカ南部ザンビアで同性愛行為を理由に21歳の男性2人が再逮捕されたと報告した。「自然の秩序」を乱したのが逮捕理由となっている。

アムネスティによると、2人の隣人から通報を受けた警察が同意なく局部などを調べ、同性愛行為の自供を強いたという。ザンビアの当局者は再逮捕についてコメントなど出していない。

ザンビアのアムネスティ活動家は警察の捜査方法は拷問や他の非人間的な手段を禁止する国際法に抵触すると主張。性的指向を理由とした逮捕は差別とし、良心や表現の自由、プライバシー保護の違反に当たると強調した。

2人は罪を認めていないが、保釈金による釈放は認められていない。公判は5月22日までに開廷する見通し。2人は先月、逮捕されていたが今月2日に釈放されていた。再逮捕は6日だった。

ザンビアを含む多くのアフリカ諸国では同性愛行為は違法と位置付けられている。英国の植民地時代に根差す男性の同性愛を禁じる法律の名残や特有の文化慣習が背景にある。違反者への罰則は罰金から禁錮刑などとなっている。

中西部カメルーンでは昨年、控訴審が、男性への深い愛情をメールで告白した男性に対し禁錮3年を言い渡した1審判決を支持する判断を示していた。

南部の南アフリカは性的指向に絡む差別を憲法で禁じる最初のアフリカ国家となったが、女性の同性愛者に対する暴力行為は依然はびこっている。

同性愛や両性愛などを支援する国際団体ILGAによると、サウジアラビアやイランを含む少数の国では同意に基づく同性愛行為に死刑の罰則を科している。

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