新しい最高指導者、習近平氏 待ち受ける難問の数々は

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経済の鈍化や貧富の格差といった課題も

経済の鈍化や貧富の格差といった課題も

ここは、経済改革が最初に試され、寂れた村から活気溢れる経済センターへと30年で発展した場所だ。

深センを経済特区に指定したのは、習主席の父で、広東省長も務め経済改革を先導した故習仲勲・元副首相である。

習主席が、従来のやり方をどの程度維持するのかは就任間もない時点ではまだ不明だが、既にいくつかの試練にも直面している。

今年1月には、リベラル色の強い「南方週末」紙の記者たちが、法治主義の強化を訴える記事が、地元の広東省共産党委員会宣伝部長により改ざんされたとして抗議活動を展開。この動きは国内で幅広い支持を集めるなど、中国の新指導部に対する圧力となった。

暫定的な妥協策でその後収拾された南方週末の一件を、香港浸会大学のジャンピエール・カベスタン教授は「勝者はおらず、引き分けのようなものだ」と指摘。一部で政治改革の動きが見えるものの、決定的なものではないと付け加えた。

カベスタン教授はまた、習主席になってからは新しいスタイルは垣間見えるが、政策・組織面や、外交を含む政治手法には明確な変更点はないため、本質的な変化については疑問符が付くとしている。

しかし、人民大会堂の中でインタビューした全人代代表(議員)からは、より楽観的な声も聞かれた。

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