イランがホルムズ海峡で軍事演習、新型ミサイル試射に成功か

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(CNN) イランの政府系メディアは3日までに、同国海軍が国際石油輸送の要路ホルムズ海峡周辺で軍事演習を実施、多数の最新式ミサイルの発射実験や対空システムの稼働に成功したと報じた。

試射を行ったのは対艦用の巡航ミサイル「カデル」や長距離地対地ミサイル「ノウル」の最新型などとしている。両ミサイルはいずれも国産製とも主張した。

軍事演習は昨年12月28日から6日間実施。イランの海上国境線の防衛能力を示威するのが目的としている。

政府系メディアはまた、地対空ミサイルを備えた、自力開発した対空システムの稼働実験も大きく報道。同システムは、戦闘機、巡航ミサイル、ヘリコプターや最高高度約2万2860メートルで飛行する無人機を撃墜することも可能としている。このシステムは昨年9月、首都テヘランで行われた軍事関連式典で初めて公開されていた。

米国防総省の報道官は、イランによる軍事演習の事実を確認し、注視を続けていたと述べた。ただ、イランの実験したミサイルの詳細には触れなかった。ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とアラビア海をつなぐ要衝で、米海軍はペルシャ湾などに空母を派遣し、地域情勢の急変に備えている。

イランは自国の核開発計画をめぐって欧米と厳しく対立。欧米が打ち出すイラン産原油の禁輸措置など制裁に反発し、ホルムズ海峡の軍事封鎖を示唆したこともある。

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