ゲーツ氏、米司法長官の指名辞退 「政権移行の妨げに」
(CNN) トランプ次期米大統領が司法長官に指名していた共和党のマット・ゲーツ元下院議員は21日、指名を辞退すると発表した。ゲーツ氏に関しては、下院の倫理委員会が違法な性的行為や薬物使用などの疑いを調査していた。
ゲーツ氏は同日、上院議員らとの会談後に指名を辞退することを決断したという。「私の指名の承認が、政権移行チームの重要な取り組みの妨げになっているのは明らか」などと決断に至った理由をX(旧ツイッター)で説明した。
辞退の意向を伝えられたトランプ氏は自身のSNSで指名承認に向けたゲーツ氏の直近の取り組みに感謝の意を示し、「新政権に混乱を持ち込みたくなかったのだろう」とかばった。
トランプ氏の政権移行チームによると、トランプ氏は「憲法を強く擁護し、司法制度の武器化に終止符を打つ」人物を司法長官に指名するとした。決定し次第、発表するという。
閣僚人事は議会上院の承認が必要。ゲーツ氏は今週、共和党の上院議員らと会談を重ねていた。事情に詳しい情報筋はCNNに、上院議員らからの十分な支持が得られなかったとの見方を示した。
ゲーツ氏は一連の疑惑について繰り返し否定している。司法長官指名を受けて、同氏は下院議員を辞職していた。