大型ハリケーン「ミルトン」が接近、広い範囲で竜巻など荒天 米南部
(CNN) 大型ハリケーン「ミルトン」が近づく米国南部では9日、竜巻が発生するなど上陸前から広範囲で荒れた天気となり、全米で航空便1800便以上が欠航するなど影響が広がった。バイデン大統領は「世紀に一度」の極めて激しいハリケーンになる可能性があるとして、地元当局の指示に従って安全を確保するよう国民に呼びかけた。
ミルトンは進路を南寄りに変えた。国立ハリケーンセンター(NHC)はミルトンが現地時間午後11時ごろにもフロリダ州南西部サラソタ周辺に上陸するとの見通しを示した。5段階で2番目に強い「カテゴリー4」か、3番目の「カテゴリー3」で上陸し、フロリダ半島を横断して大西洋に抜けるとみられている。
国立気象局(NWS)は同日、フロリダ州に竜巻警報を90回出し、少なくとも11の竜巻が発生した。1州に1日に出された竜巻警報の回数としては過去最多という。
竜巻被害が発生した同州フォートマイヤーズをとらえた映像や写真には、損壊した家屋やなぎ倒された樹木がうつっている。
運航情報サイト「フライトアウェア」によると、航空便の欠航は主にミルトンの進路上にある空港の閉鎖に伴うもので、10日も約1800便が欠航する見通し。