バイデン氏の俗語連発、トランプ氏とプーチン氏の内密親交――著名記者が新たな内幕本
(CNN) 米歴代政権の内幕本を手掛けてきた著名記者ボブ・ウッドワード氏が来週、バイデン政権に関する新著を出版する。CNNが事前に入手した同書の内容には、バイデン大統領が連発する下品な俗語や、トランプ前大統領とプーチン・ロシア大統領の秘密のやり取りなどが含まれている。
ウッドワード氏はニクソン政権のウォーターゲート事件を暴いた報道で知られ、トランプ氏についても複数の本を出している。バイデン政権の内幕を主に描いた新著は、数百時間に及ぶ関係者へのインタビューを基に書かれた。情報源の多くは匿名扱いになっている。
バイデン氏が下品な俗語をよく口走ることはすでに知られているが、同書では新たに、同氏が禁句とされる俗語を使い、イスラエルのネタニヤフ首相を陰で「悪者」「うそつき」と非難したことが明かされている。
バイデン氏はまた、ネタニヤフ氏との電話でレバノン空爆を知らされた時の反応や、トランプ氏を批判するコメント、オバマ政権がロシアのクリミア併合を阻止できなかったと振り返る内輪の発言などでも、禁句を連発したとされる。
トランプ前政権をめぐっては、米国内で新型コロナウイルスの検査装置が不足していた時期、トランプ氏がプーチン氏に装置を送っていたとの記述がある。
プーチン氏は当時、トランプ氏に「このことはだれにも言わないでほしい。人々があなたに腹を立てるだろうから」と語ったとされる。
トランプ氏は8日、米ABCとのインタビューで、この記述は「うそだ」と主張した。
ウッドワード氏はさらに、トランプ氏の側近の話として、同氏がプーチン氏との関係を維持し、退任後に7回も電話で話したようだと指摘した。トランプ陣営と本人は、この件も否定している。