トランプ氏、政敵とみなす人物への報復呼び掛け SNSに相次ぎ投稿

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(CNN) 米国のトランプ前大統領が27日以降、自身のソーシャルメディア上に政敵と位置づける人物への報復を呼び掛ける内容を相次ぎ投稿している。

ある投稿にはハリス副大統領、バイデン大統領、クリントン元国務長官がオレンジ色の囚人服を着用している画像が含まれている。

トランプ氏によるハリス氏、バイデン氏ら政敵に対する一連の攻撃はここへ来て激しさを増している。背景には、自身にとって一段と厳しいものになっている大統領選の情勢があるとみられる。

ハリス氏への個人攻撃を巡っては、同じ共和党内の近い関係にある人物からも控えるよう公言する動きがあるが、トランプ氏はこれも意に介していないようだ。

今月、自身が所有するニュージャージー州のゴルフクラブで開いた記者会見では、「私には個人攻撃をする資格があると思う」「彼女(ハリス氏)をそれほど尊敬していない。彼女の知性にあまり敬意を持っていない。最悪の大統領になるだろう」と述べていた。

別の投稿では、ハリス氏がネット上での支持を操作しているとも示唆。トランプ氏は先月にも、ハリス氏の演説に集まった群衆の画像が捏造(ねつぞう)されたものだとの陰謀論を唱えていた。

別の投稿にはトランプ氏とオバマ元大統領の画像を表示。「全ての道はオバマに通ず。公開軍事法廷を求めるならリトゥルースを」と呼び掛けた。リトゥルースはトランプ氏のSNS「トゥルース・ソーシャル」で当該の投稿の再投稿、共有を意味する言葉。

トランプ陣営の広報担当者を務めるキャロライン・サンシャイン氏は声明で、一連の投稿について、ハリス氏の様々な問題点を浮き彫りにする内容だと説明。その上で、トランプ氏に関する報道は同氏の政策演説に焦点を当てるべきであって、「2~3件のSNS投稿」に注目するのは妥当ではないとの見方を示した。

一方ハリス陣営は声明で、トランプ氏は「正気を失っている」と指摘。陣営の広報担当者、ジェームズ・シンガー氏は、もし身内がトランプ氏のような投稿をしたなら米国人であれば心配になるのが当然としつつ、これこそトランプ氏が米国にもたらすものだと強調した。具体的には政敵を訴追し、危険な陰謀論を使って有害な政策を正当化し、米国民を互いに分断させると説明した。

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